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株主優待のために有効活用したい、NISA口座のメリット、デメリット

2016年10月25日

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最近話題の「NISA(ニーサ)口座」、株主優待に有利だと言われていますが、本当でしょうか。ここではNISA口座のメリット、デメリットについて解説したいと思います。

1. NISA口座とは

最近話題になることの多いNISA口座。これはいったいどんなものなのでしょう。
NISA口座とは、通常であれば、株式売買や配当益にかかるはずの20%の税金が、年間120万円分まで非課税になる口座です。ただし、この年間120万円という数値は、売却益や配当に対してではなく、株式そのものの値段についての数値です。例えば「60万円分の株を買って売る」ということを、年に2度やったら、それでもう非課税枠終了です。

 

このNISA口座が導入された背景には、投資よりも貯金を優先しがちな日本人に、投資へのハードルを下げてもらって、気軽に投資に参加してもらうことで、日本経済の活性化につなげようとする狙いがあります。

 

そういう誕生の経緯を考えれば、投資初心者を想定しているわけであり、短期で売買するには不向きな設定になっていても納得です。そんなわけで、ある程度長期で保有する人に向いている口座ですから、優待目当てで株を買って、ただひたすら何年間か保有し続けるというのが、一番わかりやすいNISA口座の使用方法ということになるでしょう。

2. NISA口座のメリット

NISA口座のメリットはなんといっても、株式売買や配当益にかかる20%の税金が非課税になることです。私が株式投資を始めたのは2008年。株式売買や配当益にかかる税金は10%の時代でした。これは2003年から始まっていた時限措置によるものだったのですが、これが2013年に終了して、税金が20%になったわけです。だいぶ税金取られるようになったなあ、と感じたことを覚えています。

 

このNISA口座を使って優待銘柄を長期保有するのも良いですが、実は、もう少し賢いNISAの有効利用の方法も無いわけではありません。

 

株式優待は年に1度、もしくは2度という銘柄が多いですね。ということは、優待目当ての銘柄を狙って、その優待の前後だけ保有するという使い方もできるわけです。

 

例えば10万円のA社の株と、30万円のB社の株を、3月に買って権利確定し売却。配当と優待を得ます。この時点でNISA枠の残りは80万円です。今度は9月に同じように、また12万円のA社の株と、28万円のB社の株を買って、権利確定をして売却。

 

この時点でNISA枠の残りは20万円となりますが、こんなふうにすれば、その年の取引を、NISA枠だけで完結させることができます。年2度の配当と優待を見事に非課税でゲット、というわけです。ちなみにこの残り枠20万円は、翌年に持ち越しができません。使い残しても、次年度の非課税枠が140万になるわけではありません。

 

また、優待を設定している銘柄の中には、最低投資金額が5万円程度で済むものもあります。こうなると120万÷5万=60回ほど、この銘柄を買うことができるわけです。少し上がったら売り、少し下がったから買い、ということを繰り返して行ういわゆるスイングトレードという手法で、非課税で売却益を稼ぐこともできます。

 

ただしこの場合、優待や配当の「権利付き最終日」がいつか忘れないように気をつけてください。そこを外すと、もはや「優待目当ての投資家」ではなく、「単なるスイングトレーダー」になってしまいます。まあ、それはそれでアリかもしれませんが…。

3. NISA口座のデメリット

NISA口座で買った株が非課税になるのは5年の期限付きです。5年後には特定口座や一般口座に移すか、新しいNISA枠を使うかの選択が必要となります。ここのところをもう少し詳しく説明しておきます。

 

あなたは2016年にNISA枠を使って6000円のA社の株を200株買ったとします。最低単元が100株の株という設定です。ちょうど6000円×200株=120万円ですね。そして何年もこのまま、非課税の配当と優待をもらい続けたとします。

 

そして迎えた2021年。その時A社の株が7000円に値上がりしていたとするとあなたの保有資産は時価で140万円となります。この場合選択肢として、浮上するのが、2021年のNISA枠に、そっくりそのままこのA社の株を移すということなのですが、実はここに落とし穴があります。

 

時価140万円となったA社の200株分は、もはやNISA枠120万円を越えてしまっています。A社の株は最低単元100株なので、この場合少なくとも100株(70万円分)は、否応無しに特定口座(or一般口座)への移行、もしくは売却を選ばざるをえないことになります。これを考えると「NISA口座にある値上がりしている銘柄は5年以内に売却するのが良い」と言えますね。

 

また逆に6000円×200株=120万円で買ったA社の株が2021年に5000円に値下がりしていたら、どうするべきでしょうか。これは2021年のNISA枠に移すのが良いかと思います。

4. NISA口座で失敗したくない例

なお、5年を過ぎたNISA口座の株は、何も手続きしないと強制的に特定口座に移されます。そうすると、こんな悲劇もありえます。

 

2021年A社の株は5000円に下がっていたとします。それに伴い、あなたの持っている分のA社の株も時価は100万円になっています。ようやく2022年に時価130万円にまで達したのを見て、あなたはこれを売却したとします。

この時、普通に考えると、もともと2016年に時価120万円で買った株を、2022年に時価130万円で売ったなら、売却益は差額の10万円です。20%の課税はこの金額(10万円)に対して適用されそうなものです。要するに「税金は2万円で済みそうな気がする」ということですね。

 

ところが、このA社株には「2021年(時価100万円のとき)にNISA枠から引っ越して来た」という歴史があります。実は、これが災いします。なんとこういう場合はA社の株を2021年に時価100万円分買って、2022年に時価130万円分売った、と見なされて、30万円に対して税金20%が課されてしまうのです。

 

そう、税金は6万円ということになります。これは避けたい事態ですね。一見、便利なようなNISA口座ですが、気をつけていないと思わぬマイナスを被ることもあるわけです。ご注意ください。またNISAは現状、暫定的な制度であって、株式を購入できるのは2023年までとなっていることにも気をつけてください。

 

さて初心者向けというイメージのNISAですが、よくよく見ると、巧みな利用法や、思わぬワナがあるものですね。メリットとデメリットをよく知った上で、上手に利用してくださいね。

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