キューバじゃなくて、急場を凌ぐ?
2016年12月2日
自販機部門の船木です。月日が流れるのは早いですねえ。ボヤボヤしている間にあっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。個人的にはいろんな意味で忙しかったりして、ブログに書くような内容のネタを作ることも探すこともできずに、ついにきょうの日が来てしまいました。オー、ノー!大ピンチ!今回はホントにホントにネタがありません(汗)。
どうしよう?
人間には誰しも、多かれ少なかれ、何度かピンチな局面に出くわしたりします。(お前はそんなに偉そうに言えるほど、ピンチに遭って、しかも、それを克服できているのか?という声が聞こえてきそうですが、まあ、それはかなり上の方の棚にでも上げておきます)。そんなとき、起こっている出来事を、何とか肯定的に解釈しようとするのが、哲学や宗教と呼ばれる分野なのではないかと思います。そのうち、宗教は、どちらかと言うと、受け身的に物事を捉えようとしている感じがありますが、哲学は、どちらかと言うと、能動的に自ら考えに考え抜いて、物事を捉えようとしている感じがあります。これはあくまでも私の勝手な印象ですが……。
こうして文章を書いている最中にも、書こうと思っていたネタの元になるはずだった本が見つからず、目の前に山積みしていた片づけられなかったものたちが荷崩れを起こして、書いている私に襲い掛かってくるのでした。
人間は考えない
とりあえず急場を凌いで書こうと思っている内容は、そうした哲学についてです。そもそもフランスの哲学者ジル・ドゥルーズは「人間はほとんど考えない」ということを言っています。ふだんから私たち人間はほとんどの場合、一から思考することは少なく、無意識か意識的かは別にして、かつて誰かが考えたことを流用して使い回していることが多く、本当の意味で考えるということをしていません。どこかで聞いた誰かが話していたことだったり、本やTVで見た内容だったりと、極端な言い方をすれば、一から自分で考えたと言い切れるようなことは最初の思考のキックオフくらいで後はお決まりのパターンの自動回路へと繋げているだけかもしれません。これは脳科学的にはエネルギーを浪費しないための有効な方法みたいなもので、無駄を省いて、本当に思考すべきことにしかエネルギーを使わないのだ、と言えば、聞こえはいいでしょう。要は「脳はサボる」というわけです。
『7日間で突然頭がよくなる本』
そうこうしているうちに、ようやく机の上の山積みの小物たちに紛れて見つからなかった文庫本の一つを手に取ることができました。それが『7日間で突然頭がよくなる本』(小川 仁志・著、PHP文庫、2015)です。この手の分野の本では何度か再版され、図解版のようなものまで出た後での文庫版ということですから、結構売れている本なのだと思います。私は、安直にタイトルに惹かれて買いました(笑)。
中身が硬くて分厚い本はちょっと苦手な私にとっては、読みやすい文体と構成でした。これなら、私のようなものぐさでも比較的すらすらと読めます。通勤時間がそれなりにかかる人なら、電車に乗っている間の行き帰りの往復で、あっという間に読めてしまえるでしょう。内容的には、物事をちゃんと考えて、本当に頭を使えるようになるための、まずは地頭を整えるための本とでも言いましょうか。私のように、ふだんからあまり頭を使っていなかった人間にはとっつきのいい本でした。
目次が、そのまま7日間で学ぶ内容になっていて、以下の通りです。
1日目――社会のことを知る
2日目――哲学の知識を身につける
3日目――哲学の論理パターンを使いこなす
4日目――物の見方を変える
5日目――言葉の意味を膨らませる
6日目――言葉を論理的に整理する
7日目――一言でキャッチーに表現する
そうこうしている間に夜が明けてしまいました。時間切れです。この辺でお開きです。仕事に差し支えますので(笑)(また、偉そうに仕事、仕事と言えるほどお前ちゃんと仕事しているかと言われそうですが……)。