復興支援ができる株主優待特集!<東北編>
2018年3月10日
2011年3月11日の東日本大震災から7年、未曾有の大災害による爪痕はまだ各地に残っています。震災当時に募金で支援したという人や、今も継続して支援を続けているという人もいるのではないでしょうか。
東北地方への旅行、現地特産品の購入、ふるさと納税やボランティア活動など、復興支援はさまざまな形で続けられています。その復興支援を、株主優待でもできることをご存じですか?
そこで今回は「復興支援ができる株主優待特集」として、東日本大震災の被災地を対象としたものを厳選してご紹介します!
株主優待で復興支援ができる銘柄3選
株主優待でおこなえる復興支援は、現金の寄付や現地特産品などがあります。通常の優待との選択制であったり、優待そのものに組み込まれていたりと、取り組み方は各企業によって異なっているため注意が必要です。
株主優待で東北への復興支援ができる銘柄はいくつかありますが、今回は以下の3銘柄をご紹介します!
- アサヒグループホールディングス(2502)
- 八洲電機(3153)
- ラックランド(9612)
アサヒグループホールディングス(2502)
ビールを始めとした酒類や、清涼飲料水で知られる「アサヒグループホールディングス(2502)」。誰もが一度はアサヒグループの商品を購入したことがあるのではないでしょうか。アサヒグループが提供する、株主優待による復興支援は「優待品に代えて現金を寄付する」というもの。
アサヒグループの株主優待は、保有株数に応じてアサヒグループの商品詰め合わせが選べるのですが、同等額の寄付を選ぶこともできるのです。
- 100株以上……1,000円を寄付
- 500株以上……2,000円を寄付
- 1,000株以上……3,000円を寄付
- ※アサヒグループホールディングスの2018年3月上旬現在の株価は5,500円前後です。
保有株数に応じて寄付額が変わり、この寄付金は「東日本大震災現地NPO応援基金」へと寄付されます。2016年度はおよそ151万円の寄付が、そして2013年からの累計はおよそ937万円にものぼります。
また、アサヒではアサヒグループ環境基金「水の惑星」への寄付という選択もあり、こちらは公益社団法人国土緑化推進機構が運営する「緑の募金」に寄付され、森林づくりに役立てられます。
八洲電機(3153)
電気技術商社で知られる「八洲電機(3153)」では、「東日本復興支援ジェフグルメカード」を株主優待にしています。このジェフグルメカードは東北への復興支援を目的としており、金額の1%が東日本復興支援事業に寄付されるというものです。
最近では、2017年9月に一千万円もの寄付を「スペシャルオリンピックス日本」へ、そして「アート・インクルージョン2017in仙台市太白区長町」を開催。「東日本復興支援ジェフグルメカード」による寄付金が、被災地の復興支援に役立てられました。
- 100株以上……「東日本復興支援ジェフグルメカード」500円分
- 200株以上……「東日本復興支援ジェフグルメカード」2,000円分
- ※八洲電機の2018年3月上旬現在の株価は860円前後です。
この「東日本復興支援ジェフグルメカード」は、全国の飲食店で使用することができます。その数、およそ35,000店! おいしく食事をして、復興支援もできる嬉しい株主優待ですね。
ラックランド(9612)
店舗施設や商業施設などの企画、建築などをおこなう「ラックランド(9612)」は、株主優待で東北の名産品がもらえます。名産品を通して復興支援ができる銘柄というわけですね。東日本大震災後、被災地にさまざまな形で復興支援をおこなってきたラックランドは、株主優待でも復興支援を続けています。
100株以上保有することで得られる株主優待では、女川町・石巻市・気仙沼市・亘理町・山元町の特産品をチョイス。年に2回、以下の6つのコースから選べるようになっています。
- 女川謹製!浜の母ちゃんのおもてなしセット
- 女川いっぱい!おなかはいっぱい!あったかごはんセット
- 選ばれし石巻うまいもの祭りセット
- 石巻からあったけーうまいものセット
- また食べたい!気仙沼の逸品
- 亘理山元、復興への挑戦ギフト
- ※ラックランドの2018年3月上旬現在の株価は2,170円前後です。
「復興への挑戦ギフト」という名称からも、復興への強い思いが伝わってきます。大きな震災から復興に向けて進む現地の特産品を、味わうことで復興支援にも繋がるのは嬉しいですね。
株主優待、そして株式投資で復興支援
今回ご紹介した3銘柄以外にも、復興支援に関する優待を出している銘柄はいくつもあります。アサヒグループのように1株あたり5,000円以上するものから、八洲電機のように1株あたり1,000円未満のものまで、その株価もさまざま。
また、復興支援ができる株主優待銘柄だけではありません。東北の企業への投資も、復興支援に繋がります。投資額や投資先は人それぞれ、無理なく支援できる銘柄を選んでいきたいですね。
※画像は宮城県岩沼市の「千年希望の丘」です。