株主優待に役立つ相場の格言〜終わり良ければすべて良し
2018年1月25日
昔から言い伝えられてきた相場の格言には学ぶべきところがたくさんあります。そんな先人の言葉を通して株式相場のあり方をつかみ、充実の株主優待ライフへとつなげていきましょう。
1. 終わり良ければすべて良し
「終わり良ければすべて良し」という格言があります。
物事は、結末が良ければ、最初の段階や途中の過程が悪くても、大した問題ではないということです。
こちらは必ずしも相場に限った言葉ではありませんが、私はこれこそ投資の本質を言い当てた言葉だと思っています。
2.最初はひどい滑り出しでも
私個人の体験を語ります。私はまず普通預金にある程度の貯金をした上で、いわゆる余裕資産を使って投資を始めました。
でも最初は苦戦しました。ちょうど投資を始めた直後にリーマンショックが来たのです。
せっかく買った株がガラガラと、ものの見事に全て下落していく地獄絵図。
いわゆる含み損の世界です。せっかく突っ込んだ投資資金が見る見る減少していきました。
「これでは何のために株を買ったのかわからない、やはり素人には無理なのか」と悔しい思いもしました。
それでも日々相場を見ていると気づくことがありました。
「あれ、この銘柄は日々同じ範囲で上がったり下がったりしているぞ。」
「これって、下がった時に買って上がった時に売れば利益が出るってことか。」
「まあいいや、試しにやってみよう。」
そんなふうにして徐々に自分の投資スタイルが確立されていきました。
最初に悔しい思いをしましたが、そこで私は退場せずに粘って、少しずつでも勝ちを重ねていきました。
投資歴はもう9年程になりましたが、投資来利益の数字を見ると本当にあの時逃げなくて良かったと思います。
3.過程もいろいろ
投資をする目的は何でしょうか。私の場合は「老後のための資産形成」と思っていました。
ところが数年前、ちょっとした想定外の事態に襲われました。
簡単に言うと、仕事をしていた会社がアクシデントに陥り、そのせいで私の収入も激しく減少するという事態に見舞われたのです。
突然の事態でした。リカバーするのに何年か要してしまいました。
お蔭さまで今では元の所得水準に復帰できましたが、減収の数年間、私の暮らしをいくらか援護してくれたのが、投資によって稼いだお金でした。
本当は老後のための資金と思っていたのですが、人生の危機を救うべく使わせてもらいました。
投資によって利益を上げたら、そのお金は再投資に回すのが理想ですから、ちょっと不本意ではありました。
でもそのお蔭で数年を乗り切ることができたのです。
結果的には、いわゆる元金には手をつけず、投資益だけを使うレベルで済みました。
もし投資をしていなかったら、ただ貯金を目減りさせていく日々になっていたわけですから、この違いは本当に大きいです。
4.「すべて良し」と言えるように
そんなわけで、少し前に思わぬ事態に見舞われてしまった私ですが、2017年の投資は地味ながらもしっかりと目標レベルを達成できました。
これからは改めて老後の資産形成に向けて着実に投資を行っていきたいと思います。
株式投資は社会情勢や景気など、様々な要因に影響されます。大きく稼げる年もあれば、あまり稼げない年もあります。
とはいえ、ほんの少しの益の積み重ねが将来に大きな差になっていくものです。
こんな記事を見つけました。
せっせと預貯金する人へ 投資との差はあまりに大きい
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22588210T21C17A0000000?channel=DF280120166590
こちらの記事は「さわかみ投信」の澤上篤人氏によるものですが、なかなか良いことが書いてあると思いました。
私は投資信託ではなく現物の株を売買していますが、本質的に言いたいことは共通していると思います。
とにかく、終わりを迎えた時に「すべて良し」と言えるように、日々しっかり研究して、投資の腕を磨いていきたいと思います。
うまくいかなかった時はもらった株主優待で息抜きします。
以上、株主優待に役立つ相場の格言「終わり良ければすべて良し」でした。皆様の充実した株主優待ライフのヒントになればと思います。