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  • 株主優待に役立つ相場の格言〜頭と尻尾はくれてやれ

    2017年3月30日

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    昔から言い伝えられてきた相場の格言には学ぶべきところがたくさんあります。そんな先人の言葉を通して株式相場のあり方をつかみ、充実の株主優待ライフへとつなげていきましょう。

    1. 頭と尻尾はくれてやれ

    「頭と尻尾はくれてやれ」とは、「1匹の魚を、頭の先から尻尾の端まで、すべて欲張って取ろうとしてはいけない」ということに喩えて、「最低額で買い最高額で売ろうとして、欲張ってはいけない」という意味を表す相場の格言です。

     

    確かに、株式投資で儲かるための方法の理想は「最安値で買って最高値で売る」ことです。
     
    でも、当たり前のことのようですが、いざやってみようとすると、すぐに気づくことがあります。
     
    「いったいどこが最安値で、どこが最高値かわからない」のです。
     
    我々は神ではありません。
     
    かなり高値にあるように見える株がさらに上昇することもあります。逆にかなり安値にある株がさらに安値をつけていくことも同様にあります。
     
    結局のところ「最安値で買って最高値で売る」ことを目指すのは無理なのです。
     
    仮に「最安値で買って最高値で売る」ことができたとしても、「後から結果的にそうだったとわかるだけ」です。
     
    だからこそ、「最安値まで行かなくても比較的安いところで買い、最高値まで行かなくても比較的高いところで売る」ということができれば上々だと思うべきなのです。
     
    「頭と尻尾はくれてやれ」という格言は、欲に駆られて買い時や売り時を見誤ってしまうことを諌めた言葉なのです。

    2.私の失敗談

    「何のために株式投資をするのか」と言えば、当たり前のことですが「儲けるため」でしょう。
     
    投資の根幹の出発点に「儲けたい」という欲望があるからこそ、リスクを取ってまで、人は株式投資をするものです。
     
    この気持ち無くして、投資行動というものは成立しないわけですから、「欲望は儲けるために無くてはならないもの」であることは否定できません。
     
    ですが、この欲望こそが人を失敗に陥れるものであることも事実です。
     
    私の体験談を話しましょう。あれは2009年から2011年にかけてのことでした。
     
    株主優待でピーターラビットのタオルがもらえる「三菱UFJフィナンシャルG (8306)」の株を私は買っていました。
     
    当時、UFJ株は長期的に見ると下げ基調にありました。
     
    そんな中でも短期中期的なヤマはありました。
     
    うまいことその短期的な底値で買って、短期的な高値で売るということを繰り返すことで、私はこの株の売買でほどほどに稼いでいました。
     
    そんな時、欲望が作動しました。ひとつは「どうせならもっと大金を投入してみよう」ということ。もうひとつは「もっと高値になってから売ることを目指してみてはどうか」ということでした。
     
    そんな欲望に基づいて、いつもより多めにUFJ株を買って、いつもなら売却するべきタイミングでも売らずに、「もっと上!もっと上!」と思って待ちました。
     
    大失敗でした。
     
    今ふりかえれば、その時つけていた値段が当時の「頭(最高値)」だったのです。
     
    後はずるずると下がり続けるUFJ株を、買い増してナンピン(=下値で買い増しすることで、平均取得価格を下げる手法)していきましたが、最初に買った株数がほどほどに多かったせいで、ナンピンもいつしか限界に達してしまいました。
     
    そうこうしているうちにやって来た東日本大震災による株価大暴落。
     
    たった一度、売るべきタイミングを逃したばっかりに、私は大量の売り損ねたUFJ株を長期的に抱えることとなってしまいました。
     
    実を言えば、その後のアベノミクスによって、その大量のUFJ株も無事に救出されたのですが、当時の私の投資行動が失敗であったことは間違いありません。
     
    当時の私に「頭はくれてやる」という気持ちがあれば避けられた失敗でした。
     
    そんな私にとっての気持ちの救いは株主優待でした。
     
    ピーターラビットのバスタオル(1,000株以上保有で無いともらえない)を、「これこそ勝ち組の象徴、ふふふ…」と自分に言い聞かせながら使うことで、傷ついた心を癒しました。 

    3.優待にも有効な格言

    この「頭と尻尾はくれてやれ」という格言は、株主優待をゲットしようとして投資されている方々にとっても無縁ではありません。
     
    この格言の本来の意味は「頭=最高値」ですが、場合によっては「頭=優待」という局面も存在すると私は感じています。
     
    つまり「あえて優待を取らずに株を売却してしまう」という投資行動もありだ、ということです。
     
    もちろん、どうしても欲しい優待であれば、優待優先で構わないと思いますが、時には「この優待はもらわなくてもいいや」というものもあります。
     
    そういった優待であるなら「せっかくだからもらっておこう」というような貧乏根性に縛られずに、あえて「優待を捨てて売ってしまう」ことが投資戦略として効果的な局面もあります。頭の片隅にでも留めておいてください。
     
    以上、株主優待に役立つ相場の格言「頭と尻尾はくれてやれ」でした。皆様の充実した株主優待ライフのヒントになればと思います。

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